熱意ある社員が6%しかいない事実
熱意ある?社員と調査について
少し古いですが2017年米国のギャラップというコンサルティング会社がまとめた内容を日本語訳したニュースをあちこちでみました。
「熱意ある社員」6%のみ 日本132位、米ギャラップ調査」
と書いてある記事があると思います。
若干意訳しすぎ感があります(笑)
being engagedは、熱意のあるという意味もありますが会社へ愛着がある、愛社精神があるという点も含まれるため、一概に熱意のあると一括りにするのは難しいとは思います。
外資ではエンゲージされている社員(Engaged Employee)、ルー大柴さんみたいですが、この表現はよく使います。
その時にある前提は組織に対する「愛着心」や「信頼感」が醸成できているということが言葉の裏にあります。
会社はこのエンゲージされている社員を増やすために信頼感や安心感を作り出しています。
ですので「熱意のある」という言葉では正直なところ括れない印象があります。
原文が以下にありますのでp.124あたりからご覧になっていただければ原文を読むこともできます。
この記事の目的
この記事では先のエンゲージされた社員が6%しかいない驚愕の事実から考えるサラリーマンができうることについて触れていきたいと思います。
エンゲージされた社員というのは愛着心や信頼感が醸成された状態と述べましたが、そこから繋がるのは会社に対して積極的に貢献してくれる状態です。
そのため「熱意のある」社員という表現にいきつきます。
いま、会社のメンバーの顔を思い浮かべて、何人が会社に対して熱意を持っているでしょうか。
熱意であることと社畜であることは関係ないので当然ですが社畜である必要はないです。
仕事の結果を出すことや会社へ貢献しようという姿が想像できる人がどれだけいるでしょうか。
おそらくほぼ想像できないと思います。
それが6%の理由だと思います。
この6%の人たちが会社にどう言った影響をもたらしているでしょうか?
間違いなくポジティブな影響です。
時には間違った熱意を持った人もいますが大抵は正しく熱意を発揮し事業を前進させている人だと考えています。
こうした人は間違いなく会社から評価をされその評価が続く限り、その人の価値は高いと言えると思います。
こうしたポイントも「稼ぐ力」に直結するものです。
そして、真逆の存在であるネガティブな存在である人々は以下の割合で存在しているとのことです。
衝撃の数値
- 企業内に諸問題を生む「周囲に不満をまき散らしている無気力な社員」の割合は24%
- 「やる気のない社員」は70%
数値で見てみるとなかなか恐ろしい状態だと思います。
会社の多く(94%!!?)は「やる気のない社員」と「周囲に不満を撒き散らしている」人がほとんどということになります。
熱意というポイントよりもこの点を注視し、気づいておくことは自分の存在価値を高める方法にもつながるかもしれません。
この記事では正しい熱意を持ち、正しく評価されるためにどんな人であるべきなのかということをまとめていきたいと思います。
熱意がある人とその差は何か?
私は現在外資系金融企業に勤めています。
この企業は非常に働きやすく、かつ社員のために多くのことを実施しているため、社員のエンゲージメントも非常に高いことで社内外で有名です。
感覚的には圧倒的に6%以上ではあるものの全員が熱意のある状態ではないと思います。
他方、副業で非常に多くの企業様と関わっていますがこちらは社長や階層が上の方なので若干毛色が違います。
熱意しかない熱意の塊の人たち。
この差は何でしょうか?
個人の経験と考え方に基づきますが「人生のゴール」があるかないかだと思っています。
経営者やリーダー層は、比較的人生のゴールが明確になっている人が多いです。
自分が人生で何をするか、何を残していきたいか。ということを明確にし、そこに対して邁進をしているのが彼らの特徴だと思います。
こうしたゴールがある限り、どんな障害があろうが、どんな失敗があろうが、何度でも立ち上がり立ち向かっていくのがこうした人の性質です。
私は比較的この部分は先天的性格によるものが多いと思っていますので、今日明日からできるとは思っていません。
でなければ、先ほどの衝撃の数値のような状況にはならないと思います。
衝撃の数値
- 企業内に諸問題を生む「周囲に不満をまき散らしている無気力な社員」の割合は24%
- 「やる気のない社員」は70%
ですが、私は少しずつ人は変われると思います。
先天的な熱意のある性格でない人だとしても、自分を熱意のある存在に変えることはいくらでもできるとも思っています。
ここで重要なのは自分がどちらなのかをまず意識することが第一ステップだと思います。
医学的なことなど知りませんが人が変わるステップは大きく分類すると、以下のようなステップだと思っています。
step
1認知
- 自分の性格を知ること
- 良いところ悪いところを知ること
step
2理解
- 自分の性格を理解すること
- ダメなところも認めること
step
3実行
- 変化に向けて変わろうとすること
- 失敗をし続けても変わり続けること
ものすごい極端な話ですが人が変わるステップはこれだけだと思っています。
最初のステップの2つができていないことがとても多いと思っています。
いきなり3番目のステップをやろうとしても上手くいかないことが多いです。
ですのでちゃんと自分の悪いところを認めることが最大の進化ポイントだと思います。
ここを認めたら、一気に変化ができると思います。
熱意のある社員になるには?
さて本題の熱意のある社員になるにはどうしたらいいのでしょうか。
意識高い系の空回りしている人を想像した人がいるかもしれません。
そういう存在ではないことはご理解いただいていると思います。
綺麗事に聞こえると思いますが熱意のある社員とは「自律的に正しく他の人を巻き込み、正しく事業を前に進めることができる人」だと思っています。
細かい個人としての戦闘力については私が思う「仕事ができる人」を読んでみてください。
【仕事】サラリーマンとして本当に仕事ができる人の特徴
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熱意のある社員になることは会社という組織の中で将来のリーダーになるかどうかを分ける指針の一つでもあると思います。
熱意がなくてもリーダーになることは可能ですが、結果がついてこないので最終的にはリーダーにふさわしくないという見なし方をされることも多いため、熱意のある存在であるべきだと考えています。
また、94%の人が仕事に対してやる気がないということはあっという間に多くの人を出し抜けるチャンスが目の前に常に広がっていることです。
この記事を通して、もし自分がこの94%の存在であるならそれに気づき6%側に移動をすることを心がけることで自分自身の価値を高められる可能性があるということに気づいて欲しいです。
それに気づき、行動をしていくだけで熱意のある社員になることができると思っています。
ちなみにグローバルレベルでは15%の社員が「熱意のある社員」を抱えており、アメリカに絞ると32%の社員が「熱意のある社員」を抱えています。
これが競争力の差なのかもしれません。
日本は調査対象の139カ国中132位と不名誉な称号を得ています。
先進国と呼ばれてはいますが既に熱意が失われ競争力を失っている理由なのかもしれません。
ですので、一人でも多くの人が自分への変革を起こし、熱意ある存在に移行していくことは切なる願いです。
真の願いは「自分の人生のゴールを見つけ熱意のある存在」になって欲しいです。
「熱意のある社員」なんていう小さな存在でなく「自分の人生にとって熱意のある存在」になって欲しいです。
変わるステップは、まず自分を知り理解をするところからです。
6%の社員しか熱意がないという絶好のチャンス:まとめ
日本においては94%の人がやる気がないという衝撃定な数値が2017年に発表されて以来、劇的に数字が変わったとは思えません。
現在もこうした数値の元、日々日本人は仕事をしているかもしれません。
私たちはこうした現状を理解しつつ、自分に対して変化を起こし、会社での価値を高めていくことが現時点でできることだと思っています。
6%側に移動することは会社内での存在価値を変えるだけでなく自分の人生観すらも変えると思っています。
楽しく自分の恥ずかしい部分に向き合い、変わっていくことができると新たな自分の価値を生み出すことができると思います。