仕事術

【外資の仕事術】根回しは相手を味方にする仕事術(広告)

2020/06/09

根回しはリーダーとして最重要スキルの一つ

根回しを意識して仕事をしていますか?

根回しは仕事の大小を問わず非常に重要なスキルです。

私は現在外資系金融企業に勤めています。西から東まで全世界の同僚と仕事をしています。

その中で根回しをしない仕事は一つもありませんし、根回しをしないでうまく回る仕事はないと思っっています。

根回しを英語で言うとMaking Necessary Arrangementです。

言葉通り「必要なアレンジ(準備)をする」と言う意味です。

海外のメンバーと仕事をすることがほとんどであるため、正しく根回しができていないと歯車が全く噛み合わず、プロジェクト自体が頓挫することがあります。

仕事は何一つ自分一人で完結するものは存在しないため、根回しをきちんとすることが非常に重要です。

根回しをしていない仕事は大体後でクレームになったり、うまく稼働しなかったりすると思います。

大小問わず皆様毎日根回しをしています。

ですが根回しという言葉の響きを聞くとネガティブなイメージを持つ方も多いと思います。

政治家や悪い人があくどいことをするために根回しをするようなイメージがあると思います。

 

「根回し」この記事で提供すること

この記事で提供すること

根回しとは何か

根回しがなぜ大事なのか

根回しができることで何ができるようになるのか

 

そもそも根回しとは

根回しとは元々は造園用語として存在する言葉です。

根回し(ねまわし)とは、樹木を移植するに先立ち準備する一連の作業のこと。転じて、物事を行う際に事前に関係者からの了承を得ておくこと(下打ち合わせや事前交渉などの段取り)を指す言葉ともなった。

(Wikipedia)

 

そこから転じて、根回しとは「物事を行う際に事前に関係者からの了承を得ておくこと」となりました。

この記事の結論をここで述べてしまいます、

サッと読み飛ばしてしまいがちですが、「物事を行う際に」「事前に」「関係者からの」「了承を得ておくこと」この4つのフレーズをきちんと押さえることが根回しです。

 

根回しがなぜ必要なのか

根回しとは「物事を行う際に事前に関係者からの了承を得ておくこと」と述べました。

それぞれ分解して簡単に見ていきましょう。

 

「物事を行う際に」

自分が何か押し進めたいときなどを指します。

物事を行う際とはセールスでもマーケティングでも何かをするということが発生した際のことです。

あらゆる仕事は自分一人ではできません。

人と人がいてまた利害関係があって物事は進んでいきます。

根回しをするのは何か物事を行う時に行うことです。

 

「事前に」

根回しで忘れがちなポイントですが「事前に」という点です。

物事を行う際と先に述べました。

事前に「何を行うのか」また「なぜ行うのか」という点を整理し根回しをしておくことは非常に重要です。

これを行わずに会議や交渉の場に来る人がいますが、十中八九うまくいきません。

必ず事前に根回しをしておきましょう。

「関係者からの」

根回しは必ず関係者に対して行いましょう。

ネガティブな根回しのイメージを持つ方は関係ないルートへ根回しをしていることのイメージからきていると思います。

根回しは健全な業務および合意形成プロセスです。

 

「了承を得ておくこと」

最も大きなポイントは了承を得ておくことです。了承を得られない根回しは根回しではありません。

もし仮に了承を得られないならその問題点を見極め、問題点を解決しましょう。

 

なぜ根回しが必要かという点について答えると「物事を正しく進める」ためです。

合意を得られていないものは進みません。ただそれだけです。

ものすごくシンプルですがビジネスは突き詰めるととことんシンプルです。

 

例えば、自分がプロジェクトのオーナーだとして、自分に了解を得ず、自分のメンバーがいきなり全然違う方向性を示してきたらどうでしょうか?

問答無用で問題が起きると思います。

そこからイメージをすると以下のようなシーンになっていくと思います。

根回しをする理由

知らない情報で驚かせない

Yesと言わせる状況にする

 

知らない情報で驚かせない

人が最も大事にしていることの一つは「メンツ」です。

仕事上はとくにこのメンツに関わることには非常に神経質です。

根回しが十分にされていない情報を表舞台に上げると上司や周囲のメンバーの「メンツ」に関わる可能性があることを意識していますでしょうか。

上司や周囲の人はビジネスという戦場の味方です。

彼らの味方をし、彼らに味方をされる状況を作るためにはメンツを必ず守ることです。

そのためには知らない情報をいきなり出さないことです。

例えば、会議の前に事前に情報をシェアし、どのような方向性でいくかということの合意を取っておくことも根回しです。

恐らくどの会社でもどの部署でもこれは行われていると思いますがこれが根回しです。

 

Yesと言わせる状況にする

根回しで次に重要なポイントは物事が進行する状況を作ることです。

日本の会議がうまく回らない理由の一つは会議の前の根回しが正しく実行されていないからだと私は考えています。

日本の会議の特徴は「会議する内容を会議する」というケースが目立ちます。

これは根回しする素材すら存在しない状況であるため、何も決まらない上に何も進まないです。

そうではなく物事を進めるには会議に上げる議題を「創る」ことが大事です。

会議は決めるための場であり合意形成の場です。

会議という舞台に立つ前に参加者の合意形成を取っておくことで会議の議題は自ずと決まった案件の話になります。

これは根回しの一つです。

正しく合意形成を取るために民主主義のような手段ではなく、合理的な理由で決断ができるように根を回しておくことが正しくYesと言わせる状況を創ることになります。

 

外資の会議術です↓

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根回しがうまい人は仕事ができる人

外資系では根回しが存在しないなどという都市伝説を聞きますが外資系こそ根回しだらけです。

感情では判断しないので合理的な理由で判断できる材料を求めています。

合理的に判断できる素材を集め、関係者に事前に了承を得ておくことは外資で闘う上で非常に重要です。

根回しができない人は煙たがられるため、重要なプロジェクトから外されるケースも見てきました。

その点から根回しができる人は仕事ができる人と言えると思います。

 

根回しの具体的なプロセス

既に「物事を行う際に事前に関係者からの了承を得ておくこと」と述べました。

プロセスはこれだけです。

先の「なぜ根回しが」必要なのかという点を頭に入れながら、「物事を行う際に」「事前に」「関係者からの」「了承を得ておくこと」をしておきましょう。

大小と合わず常にこれを意識して実行をしていると、どんどん重要な仕事を任されるようになります。

めちゃくちゃシンプルですが根回しは交渉術ではなく、仕事を進める方法の一つです。

これができる人はリーダーからリーダーの仕事を任されます。

根回しをきちんとやってくれる人は日本人が大好きな「ほう(報告)・れん(連絡)・そう(相談)」をどんな些細なことでもやっているのです。

ほう・れん・そうが必要なタイミングは根回しをするタイミングとほぼ同じだと思います。

自分がリーダーであるという想像をして欲しいですが、根回しができる人はリーダーである自分にも周囲にも正しくアプローチをして物事を進めることができると想像できると思います。

そうした人には安心して仕事を任せられますよね?

そして、根回しをきちんとできる人は影響力の力学を正しく使えるので敵を作らず味方が増えていきます。

こうして人は神輿に乗っていきます。出世をするということです。

これを愛され力などいろんな表現をする人がいますが根回しです。

 

根回しまとめ

根回しは「物事を行う際に事前に関係者からの了承を得ておくこと」です。

相手のことを思っているからできることです。

思いやりの一種であるかもしれませんが根回しができると味方がどんどん増えていきます。

なぜなら周囲に対しても常に賛同を得た意見を前に敷いた状態で進んでいくからです。

どんなに素晴らしい意見でも正しく理解されていない、または賛同を得られていない状態で戦場に放り込むとカオスになります。

素晴らしいアイディアや意見を戦場で正しく活かすためにも根回しをしっかりやっていきましょう。

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