はじめて入った会社は現代で言うブラック企業でした
でも私にとっては希望していたもの
私は現在外資系金融企業に勤めてはおりますが少し前のことについて振り返ってみたいと思います。
今より干支を一周以上前について振り返るため、鮮明に覚えていることだけをツラツラと書いていきたいと思います。
そこで得た経験と現在も生きているコトをシェアし、みなさんのお役に立てていただければと考えています。
以下の記事でも書いていますが、当時も今も選択の基準は、「人とどう違う存在になれるか」ということ一点です。
年収はあなたの価値=差別化と行動量(広告)
続きを見る
当たり前ですが、人と同じことをしていたら、同じ評価=同じ給料をもらうわけです。
そうではない存在になる=他の人とは違う給料をもらう
この構図になると考えて、差別化をし続けるための行動をしてきました。
ですので、最初の会社では、自分が他の人とは違う存在になるための基準で選びました。
企業で得られるメリットで選ぶ
選んだ会社はITベンチャーです。
入社した時は、ほとんどやっていませんでしたが、入社前まではよくテレビでCMを見ていました。
この会社を選んだ基準は以下の通りです。
どんな会社?どんなことをしたかった?
ITベンチャー
- 当時の自分ができると自信を持っていたこと
「新規事業」=(「行動力」x「企画力」)「英語力」
- 企業で取得したかった新しい価値(能力)
「デジタル」「出世」「英語(海外事業経験)」
基本的に会社を選ぶ時の基準は、その企業でしか得られない(またはその企業で得られる)最大限のメリット・強みを吸収するために入っています。
この先、世の中の中心になる事業を選ぶ
入社した当時はスマホもまだありませんでしたが、確実にこの先もモバイル中心のデジタルサービスが世の中を席巻すると思っていたので、「デジタル」(モバイル中心)をやれる会社として選びました。
今後も転職時に必ず指針にしますが、どの業界やサービスがこの先の将来数十年中心になっていくのか、ということを想定した上で、企業を選ぶことはとても重要になると考えています。
なぜなら、斜陽産業にはヒト・モノ・カネは集まらず、伸びる事業にヒト・モノ・カネは集まります。
つまり基本的な給料も市場の中では高く、また事業が拡大することにより出世の機会も多くなると言うことです。
将来を見据えてデシジョンメイキングの能力を育てる
次に「出世」のポイントですが、これは若い段階・つまりキャリアの早い段階でより企業の階層の上の人もしくは社長と仕事をすることで、デシジョンメイキングの能力をコピーしようとしました。
私は早い段階から、自分の力で事業をやることを考えており、結果的に多くの事業を立ち上げることに成功したことからも、このポイントは正解だったと思っています。
全てできるかは置いておいて、少なくとも社長もしくは社長に近い人間と仕事をすることで、
「どのような基準で」
「どのような形で」
「どれくらいの時間をかけて」
「なぜ」
物事を決めるのか・やるのかというものを間近で見た上で、彼らの決断を先読みして、頭の中で答え合わせをするということを日常的にやっていました。
結果的に、自身の判断をする能力や不完全な情報の元、決断をする能力を上げることはできたと思います。
タイトルはダサいですが、この記事でやっていることです。
スーパーEメールトレーニング〜ニートがなぜスーパーマンたちと働けるか(広告)
続きを見る
自分の可能性をとことん広げる言語
十年内に言語は、テクノロジーのおかげで事業における障害ではなくなると思います。
ですが少なくとも、自力でできることとテクノロジーのおかげでできることでは、自分が振り出せる価値というのは違うと考えています。
また、関わりを持てる人の数も圧倒的に変わると考えています。
日本語を母国語として話せる人間は1億人+。
第二言語として話せる方をカウントしても2億人にはならないのではないかと考えています。
ですが、英語を母国語として話せる人間は5億人+。
第二言語として話せる方をカウントすると15億+だと思います。
さらに曖昧でも英語を使える方はそれ以上いると考えています。
上記のポイントからも可能性が10倍以上に広がる言語を使い、お金を稼げる能力は自身が日本の国内だけにとどまる必要性を排除してくれるものと考え、重要な基準の一つとして選びました。
どんな会社だったか?
それはもう大変でした笑!!!
毎朝6時半〜夜2時前まで仕事をしていました。
ほぼ当時の記憶はありません。
ですが、新卒で入社してから同期と飲み会をしたのは、退職をした日が初めてだったのは覚えています。
多くの部下と素晴らしい仲間に支えられ、倒れるレベルまで働き切り、退職をしました。
何をしたの?
もはやなんでもしました。
異動もたくさんしたり、新しい部署を作ったりしました。
新卒で最初にした仕事は、海外の支社を作ることでした。
日本からいきなり海外の顧客へ電話をし、アポを取り、出張をしながら、オフィスの開設をするという、今でも貴重な経験ばかりだったことを覚えています。
ベンチャーに入って得た能力は、今も現役バリバリです
- アウトプットするまでの速さ
まず基本的に役に立ったことは、仕事の期待値にいかに速く答えるかという考えが基本のスタンスとして身についたこと。
社長は基本的に一日中忙しいので、正しいアウトプットをいかに速く出せるかという能力は身につきました。
手戻りないよう一度でアウトプットをしきれるように、社長から依頼される時点で、「期待値」「期限」は必ず整理をした上で受注するための「質問力」も鍛えられたと思います。
アウトプットの質は、
質問をする力と期待値に答える力
この二つが軸になると思っています。
- 物怖じしない度胸
新卒で4月に一番最初にやった仕事が、日本から海外へのアポ電話→現地出張、海外支局開設なので、もはや怖いと思う仕事のハードルはいきなり下がりました。
これはこの会社に期待をしていたこと以上の一つです。最高のトレーニングの一つでした。
いきなり自分でプロジェクトを管理するということを、能力もない若造にやらせてもらえたことで、全体像を想像しながら、俯瞰的かつ泥臭いことをたくさんやることができました。
おかげでものすごい生意気な新卒が誕生してしまったことは言うまでもありません笑
その結果、失敗もたくさんしますし、新卒の間もたくさん失敗をしました。
おかげで、物怖じしない能力を得られたと思います。
- マラソンを100mのペースで走り続ける能力
この表現が正しいかわかりませんが、当時のベンチャー企業(今もそうだと思いますが)は、とにかく仕事の時間が長いにもかかわらず、とにかく1日中状況が変わり続けます。
社長の判断も1日中変わり続けます。
シャトルランや100mをしながら、マラソンのように終わらない全力疾走をしつづけなければいけないので、短期戦や中長期戦に非常に強くなりました。
こと海外出張などの体力を必要とされ、かつ一瞬で結果を出さなければいけない場面では、この馬力はとても必要と考えています。
恐ろしく長時間、恐ろしく速いスピードで仕事をし続けたことで、結果、私の馬力を上げることができたと思います。
- マルチタスクをこなす能力
「1日300件くらいのメール+チャット+リアルでの会話」のやりとりがあったことは今でも覚えています。
部下もたくさんいて、かつ社長含め多くのリーダーから大量のメールが飛んできます。
どうやって同時並行をしながら、チームを育て、チームで結果を出しつつ、個人としても期待値を常に越えていけるのか、仕事の基礎力を毎日24時間徹底的に鍛えてもらいまいた。
ブラック企業で勤めた私:まとめ
以上の経験から、私は「人にどんな仕事に就いたらいいですか?」と聞かれる時は、
「自分が将来のキャリアを想像した時に、今、得たい経験や能力を得られる企業」
と答えています。
大事なのはキャリアを想像してみることです。
この時に想像したものと将来やっていることは、違うかもしれません。
ですが、ある地点からキャリアを想像をして、その企業で得た経験や能力は、必ずあなたの将来に役立ちます。
ちなみに私は外資系で勤めることなぞ微塵も想像していませんでした。
ましてやこんなに長くサラリーマンを得るとも思っていませんでした。(良い意味で)
今の企業が副業にも寛容なため、並行して能力を高めながら、自分の事業を育てることができているだけです。
今、想像した未来が必ず訪れるとは限りません。
ただ、継続して積み重ねることができた人には、想像した未来以上のことが待っていると思います。