サラリーマンを襲う在宅オンライン疲れ
オンライン疲れという新しい現象
私は現在外資系金融企業に勤めており、完全在宅勤務が4ヶ月目に突入しています。
とてもありがたいことで従業員や家族を最優先で考える外資系ならではの動きだと思っています。
外資系友人界隈では比較的通常の状況ですが、おそらく多くの方にとっては4月の緊急事態宣言以降に在宅勤務が始まっているものと考えています。
プライベートにおいては自粛生活も続き、人と会えない生活が続いていると思います。
今回の記事で焦点を当てるのは「仕事でのオンライン疲れ」です。
今までの疲れとは異なった新しい疲れが発生していると思います。
ストレスとはまた別の種類のオンラインだからこそ感じる疲労感の正体についてこの記事では明らかにしていきたいと考えています。
また合わせて疲労軽減の施策などもご紹介していきます。
オンライン疲れ:この記事が提供すること
この記事が提供することは以下の内容です。
記事の内容
- 在宅勤務者の割合と職種や年代
- オンライン疲れの正体
- オンライン疲れへの対策方法
在宅勤務の状況について
まずは在宅勤務の状況を知るために有益な情報源がありましたのでそこから見ていきましょう。
ウォンテッドリー株式会社がコロナ状況下で実施した「在宅勤務」についての調査がありますので、そちらを参照しながら在宅勤務を誰がどれくらいの割合で行っているのか把握していきましょう。
調査方法
つながり管理アプリ Wantedly People 利用ユーザーに対し、アプリ内投票機能による「新型コロナウイルス感染拡大に関する調査」を実施し、81,572名からの回答を収集
個人的注釈
Wantedlyのユーザーは「テクノロジー」に近い人々が多いこと、また都市圏の人が多いと考えています。比較的「在宅勤務」が可能な人が多い印象がありますのでこの数字が全国の人に該当するとは思っていません。
ですが一例として非常に参考になる情報ですし面白い情報だと思いますのでご一読されることをおすすめします。
在宅勤務についての結果概要
- 在宅勤務していた人の割合は4月の22.6%から、5月は46.1%と約2倍に
- 在宅勤務者の割合は職種別ではマーケティング、エンジニア関連、年代別では若年層が大きいという結果に
- コロナショックで働き方が変わったという人は7割強
- コロナ禍で、会社との心理的距離が広がった、という回答が6割強
- 社会はいま、大きな転換点にいると思う、という回答が約9割
■ 在宅勤務をしてる?
対象:30,692名
期間:2020年4月29日〜5月6日
■ コロナショックで働き方への意識は変わった?
対象:25,908名
期間:2020年4月8日〜4月15日
■ 社会はいま、大きな転換点にいると思う?
対象:25,618名
期間:2020年4月15日〜4月22日
■ コロナ禍で、会社との心理的距離はどうなった?
対象:13,132名
期間:2020年4月22日〜4月29日
■「在宅勤務をしてる?」に対する職種別回答
対象と期間:4,277名(2020年4月1日〜4月8日)、3,596名(2020年4月29日〜5月6日)
※職種を登録しているユーザー対象
4月から5月にかけての伸び率では総務が254%、営業が215%と、マーケティングの137%に対して1.5倍以上の伸びが見られた。
■「在宅勤務をしてる?」に対する年代別回答
対象と期間:6,040名(2020年4月1日〜4月8日)、5,328名(2020年4月29日〜5月6日)※生年月日を登録しているユーザー対象
4月から5月にかけての伸び率では50代が210%、60代が199%と、20代の142%の伸びに対して約1.5倍という結果になった。
オンライン疲れ:在宅勤務者の増加に伴うオンライン疲れの増加
在宅勤務者は間違いなくコロナ前よりも、また緊急事態宣言前よりも増えました。
これは事実です。
同時に多くのコミュニケーションがデジタルへ移行しオンライン化されたことで新しい疲れが生まれました。
それが「オンライン疲れ」です。
閉塞感から疲れやストレスなどとは今回は切り分けて書きます。
このオンライン疲れが私の外資勤務者や在宅勤務をしている周囲でも増えてきています。
各所にヒアリングしてわかってきたのは2種類のオンライン疲れがあることです。
2種類のオンライン疲れ
オンライン会議疲れ
オンライン付き合い疲れ
オンライン会議疲れ
新しい疲れの種類の正体の大半はこのオンライン会議疲れです。
仕事がオンラインに移行したことで会議がオンライン化しました。
やり方がわからなければ疲れるのは当然です。
オンライン会議の疲れるポイント
結論:全てがぎこちなくなる結果、余計に気を遣い疲れる
- リアクションがしづらい
- 空気が読めない
- 発言がしづらい
全ての理由は「ライブ感」のあるコミュニケーションでないため、余計に頭や気を遣うことで余計に疲れるためだと考えています。
人は人のリアクションを受けて、リラックスをしたりしていく生き物だと思っています。
このライブ感のあるコミュニケーションが日常から去っていること自体がハードルとなっていますが、それが顕著に現れるのがオンライン会議です。
リアクションがしづらい・空気が読めない・発言がしづらい
オンライン疲れを助長することとして、「ライブ感」あるコミュニケーションが不足しているからです。
対面と違ってオンラインになったことでリアクションが「即座その場」ではなくなり、画面を通して見なくてはいけません。
主催者側が拾うことも非常に難しいため、相当オーバーな動きをしないとリアクションをしていることはわからないと思います。
発言をした時の微妙な表情や空気感がオンラインでは全く伝わらず、笑いなのかシリアスなのかすらわからないケースもあります。
また、普段の会議ではなかなか起こらないオンライン会議あるあるの「発言が被る」という点もライブ感が欠けるために起きてしまうことです。
ただ、この疲れの原因を知り、理解をしようと心がけることで、対処はできるようになると思います。
オンライン会議は普段の会議より疲れます。
きちんと参加をしようとすると普段以上の疲労となるため、きちんと自分のケアをしてあげてください。
そして、オンライン会議で大活躍できる今から使えるアドバイスをまとめていますので以下の記事もご参考ください。
私はバリバリ現役の外資系社員です。
世界中の同僚と長年オンライン会議をしてきましたので実践的アドバイスになっているかと思います。
【テレワーク】テレワークWeb会議で大活躍できる外資系実践アドバイス(広告)
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オンライン付き合い疲れ
さらに最近浮上してきた新しい言葉として「オンライン付き合い疲れ」というものもあります。
これは何かというと「オンライン飲み会」や「オンラインの付き合い」を回避できないがために、仕事以上に疲れるケースがあることです。
仕事上の付き合いですので普段と変わらず付き合うべきなのですが、上司や同僚が「皆家にいるから飲み会をしよう」などと言うこともあるようで「普段の別件があって」が使えなかったり、「子どもいるので」と言っても、「子どもと一緒に出ればいいじゃない」などという謎の誘い文句が存在するそうです。
オンライン飲み会の断り文句で最も有用だと思うのは「別のオンライン飲み会があるので」と言うのが一番誰も傷つかない言い方だと思っています。
オンライン疲れ:疲れた時は休みましょう
オンラインで時間を費やしたら、現実でも時間を費やしましょう。
散歩や自分が好きなことで積極的に休息を取ることをお勧めします。
在宅勤務をすると家に篭りがちになり、ストレスを溜め込みやすくなります。
疲れも同時に加速させますので散歩で外へ出て息抜きをしましょう。
参考までに下記の記事に休日の過ごし方をまとめています。
【休日】サラリーマンができる「本気」の休み方と休日の過ごし方
続きを見る
オンライン疲れ:まとめ
オンライン疲れという新しい疲れが多くのサラリーマンにのしかかってきています。
この先もこの状況は継続することが予想されるため、今の段階から上手く対処をする方法を一人一人身につけてほしいと思っています。
ある種社会問題となっていくことも考えられるため、上手く疲れをいなす方法を一人一人が身につけることで、生産性を保ち「稼ぐ力」を伸ばしていけると考えています。